2022アクションルート25


 県と宇都宮市は、新たに84人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。一時から比べれば、低下傾向ではありますが引き続き注意が必要です。前回にも、ゴールデンウイークの人出が30%増えたと申し上げましたが、このところ、徐々に顔と顔を突き合わせての会議や懇親会も行われるようになり、街の様子も徐々にコロナ前の様な状態に戻りつつあります。今では、4回目のワクチン接種、マスクを外しても良いのではないか。といった論議さえ聞こえてきます。やがて遠い昔の話のようになっていくことを願うばかりです。

 さて、連合栃木の会長に就任した2019年、アクションルート25と題し、25の市町を周り各市や町で会長として地域を回り、首長との意見交換をさせていただきました。目的は、私たちの取り組みを知っていただき、連合という組織への理解をいただくこと。更には、地域の抱える問題課題を把握することで新たな労働運動や目指すべき方向性を見出す取り組みとして、政策制度要求と提言に活かすよう進めてまいりました。結果として、連合については、政策制度要求や春闘、メーデーなど、各地域協議会が日頃から連携されていて、全ての市や町で連合についての認識の高さを伺うことが出来ました。地域協議会の皆様には、顔の見える取り組みが確立されていること、改めて敬服させられました。

2期目となる今期もコロナの関係で、スタートこそ遅くなりましたが、1町を残すところまで周ってまいりました。2年前の会話の中で、訪問先で話題となった事は、2019年10月の台風19号の水害についての話題が多く聞かれました。被害状況の大きさによって様々な取り組みがされていることを知ることが出来ました。河川の上流部では、崖崩れや道路の寸断などが発生し、中・下流域では家屋の浸水による、家屋の復旧や避難所の問題課題に対する対応など、地域によって異なった対応があり、市町民の命を守る観点から、きめ細かな対応をいただいたことに対し、敬意と感謝を申し上げるばかりです。

今回の話題としては、コロナウイルス感染症対策についての話題が多く、意見交換させていただきました。それぞれ、感染症対策については苦慮され、特色ある取り組みも紹介されました。今でこそ4回目をどうしようという話になっていますが、当時は、電話予約が出来ない。接種券が届かない。ワクチンがあっても接種する人がいない。接種場所も地域ごとにばらばらだ。など様々な指摘を受け、今では改善され県内全域、市や町の職員の皆様や、医療従事者の皆様の献身的な努力と対応をいただき、今日の様な誰でもスムーズに接種が受けられるような体制を構築することが出来ました。関係皆様に感謝申し上げます。

 政策的な話から逸れますが、先回、お会いした首長から2年が経過し、この間に首長交代は、足利市、佐野市、日光市、小山市、大田原市、益子町の5市1町で、全体の≒4分の1(24%)の地域で新たな首長が誕生しました。選ばれ方については、ご承知の通り地域にお住いの皆様が、一票を投じる選挙で決まるものです。新たな首長6名の皆様は、いずれも現職を相手に選挙戦を勝ち抜いた皆様で、そこにいる存在感と言いますか、漲る力を感じて元気をいただきました。“権腐10年”という言葉がございますが、一つの権力もいつまでも同じでは、腐敗してしまうということわざです。もう一つ、皆さんは“なまずたれ”という言葉ご存じでしょうか。フグで有名な下関から、フグを運ぶとき殆どのフグは、長距離で揺られ死んでしまうそうです。そこで、水槽に1尾のナマズを入れるとフグは、緊張し目的地まで生きているそうです。組織も同様で、同じことの繰り返しでは、緊張感がなくなり、活性しないということです。変わることが望ましいとは言いませんが、変わることも重要なのではないでしょうか。もう一点は、新たな仲間を増やすということの重要性です。連合栃木は、組織拡大2030を積極的に取り組んでいます。皆様のご理解とご協力お願いします。今回の2022年アクションルート25にご協力いただきました、首長の皆様並びに、地域協議会の皆様に御礼申し上げます。