ウクライナ侵攻とエネルギー問題について


今日は桃の節句、雛祭りです。女の子の健やかな成長を願う日本の伝統行事とされており、雛人形を飾り、白酒、菱餅、あられ、桃の花などを供えて祀る風習があります。今時は、コロナに負けないで、という願いもあるでしょう。私の家でも娘が2人なので、ひな祭り近くなると押し入れから7段飾りを出して飾っていましたが、嫁に行ったこともあり、しばらく押し入れに入れたままです。押し入れのお雛様は、40年近く前に買っていただいたもので場所も取り、装飾品も多く飾るのに時間が掛かりました。今は、ガラスケースに入ってコンパクトにできているので、場所も取らず出し入れも簡単で時代を感じます。いつまでも飾っていると嫁に行けなくなるといわれていましたので、毎年雛祭りが終わると直ぐに片付けたことを思い出します。

女の子の健やかな成長を祝う雛祭りは平和の象徴であるということから、平和の日ともされていますが、2月24日、ロシアのプーチン大統領はウクライナに対する軍事行動の実施を表明しました。連合は、この軍事行動に対し、ウクライナの領土と主権を侵害し、紛争の平和的解決を義務付ける国際法に反するものであり、厳しく非難し、即時の作戦中止・撤退を強く求める。と談話を発表しています。

このような情勢もあり、ガソリン小売価格が、8週連続で値上げをしています。現在は、172円80銭、灯油価格も18リットル2,033円となっています。私たちが支援する立憲民主党、国民民主党からは、特別条項のトリガー条項適用を要望していますが、政府はあまり長く対応したくないということから、補助金で対応するということです。現在のガソリン価格は、牛乳より高い状況です。なぜガソリン価格がこのように高いのか、ウクライナ戦争前から高くなっていたということ、コロナ禍の復活から原油の増産が間に合わなかった、クリーンエネルギー転換があり、天然ガスが優先され、原油の採算が合わないから増産しないということです。ウクライナ情勢は少し長引くと予想されており、政府の言う短期的な考えではなく、長期的に考えなければならず、暫定税率廃止、トリガー条項撤廃が必要になってくるのではないでしょうか。脱原発と脱炭素は同時に進められないということは、ドイツの原発全廃を撤回という政策転換を見ても証明されたと専門家が言っています。

今回のウクライナ侵攻で、天然ガスパイプラインを共同開発していた企業が破産したと報じられました。ロシアの天然ガス依存からの撤退を余儀なくされました。この現象を日本に置き換えて考えなければなりません。経済安全保障の観点でどのようにしていくべきなのか、ロシアからの天然ガスは基より、原油は、ホルムズ海峡を越えて台湾近海を経由して入ってきていることを考えると、今後の台湾有事のことなどを考えてもハイリスクとなっています。カーボンニュートラルに突き進まなければならない状況は理解しますが、持続可能なエネルギーの問題について、もう一度改めて議論すべきではないでしょうか。

国連総会では、ロシアによるウクライナ侵攻を巡る緊急特別会合を開催し、ロシアを非難しウクライナからの無条件で即時撤退を求める決議案を賛成多数で採択しました。子供を含む多くの民間人が犠牲になっていることに強い遺憾を示したということです。報道では、ウクライナ側で2,000人を超える犠牲者が出ているということです。私たち連合は、7つの絆として平和運動に取り組んでいます。安心して暮らし、働くためには、「社会が平和で安定していること」が大前提です。私たちは「即時の作戦中止・撤退と核兵器反対・恒久平和」を願い、構成組織、地域協議会の皆様と共に、アピールボードアクションを展開しています。皆様のご協力よろしくお願いします。