留学生受け入れ問題について


 私が住んでいる市貝町の雪は朝6時くらいに降り始め、瞬く間に辺り一面銀世界。早めに家を出ましたが、思ったような渋滞はなく早い時間に無事、職場に到着することが出来ました。この雪は今日の夜遅くまで降り続くようなので、帰りの運転には十分注意してください。車だけではなく、自転車・歩行者もスリップに注意して下さい。

 ここで、雪道の歩き方について調べてみました。重心を前におき、できるだけ足の裏全体を路面につける気持ちで歩くこと。道路の表面が氷状の「つるつる路面」では小さな歩幅で、足の裏全体をつけて歩く「すり足」のような歩き方が有効です。歩き方を理解しても、急いでいる時は忘れがちになります。「余裕をもって」行動し、「急がず、焦らず」に歩くことが重要です。もし、転んでしまった時は、程度によりますが救急搬送となります。しかし、コロナ禍ということもあり、救急車はなかなか来ない、受け入れに時間が掛かる、といった問題がありますので、極力不要不急の外出は避けることを心がけましょう。

 さて、政府は今日、13日に期限を迎える東京や愛知など、13都県のまん延防止等重点措置を、3月6日まで3週間延長することを決定すると発表しました。一部の専門家の話によりますと、ピークに達していて緩やかに減少していく見込みであると言っていますが、入院者数や、重症化率は、今後1~2週間程度増えていくことは間違いありませんので、やむを得ない措置と受け止めるしかありません。

政府は、「水際対策強化に係る新たな措置」(令和4年1月11日)において、「外国人の新規入国停止」及び「有効なワクチン接種証明書保持者に対する行動制限緩和措置の見直し」については、本年2月末までの間、継続するものとする。と発表しました。これによって、制限されている留学生受け入れについて国立大学協会は、留学生の入国緩和に対する要望を提出しました。この内容は、「留学生受け入れに対して懸念を持つ人が居るが未来に向けて繋がる人財育成は、絶え間なく続けなければならない。」としています。日本が好きで日本でビジネスを行っている人、日本が好きだから日本に投資をしたい、日本が好きだから日本に留学したという学生がたくさん居るが、日本がだめなら、アジアが好きだから韓国に行くか、シンガポール、中国に行くかという投資家や学生が増えている。今現在40代、50代で活躍している外国の方は、殆どの方が日本に留学したことや、JET プログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業) の経験した人である。日本が好きだから日本の研究をしたいという人が多い。そのような方が、10年後20年後いなくなってしまう危険がある。G7各国の商工会議所は、連名で日本に対し留学生の受け入れ許可を嘆願している。今の状態は、海外から人が来られないというばかりではなく、日本から海外にも行けなくなるということ。留学については、交換留学が基本となっているので、日本が受け入れないのであれば、こちらも受け入れませんよということになってきています。感染防止の観点から水際対策は必要ですが、それだけを重要視してしまうと、弊害もあるということの一例です。

衆議院予算委員会、国民民主党の前原議員の質問で、日本の一人当たりの労働生産性は、OECD加盟38カ国中、28位と下位にある。教育にかける予算と労働生産性は、相関関係があることを表し、教育費を減らしてきたことが、日本の衰退をつくった大きな原因であると述べています。そして、今回示した外国人、留学生の受け入れについても後ろ向きということでは、更に労働生産性を下げる事に繋がりかねません。政府には、将来の日本を見据えた人材育成の観点から、留学生受け入れについて前向きな検討をいただきたいと切に願います。