今日は節分です。節分は、季節を分ける節の日として設定されています。立春は二十四節気でいうところの春の始まりを指す日で、季節の変わり目に起きやすい災難や病気などを鬼に見立てて、節分の豆まきの文化が始まったというわけです。今日は、あちこちで「福は内」「鬼は外」豆まきが行われることでしょう。また、節分に食べるものと言えば「恵方巻」ですが、節分が近くなると、スーパーやデパート、コンビニでも恵方巻きの販売が始まり、大いににぎわいます。恵方巻きを食べるようになった確かな起源は無いようですが、江戸時代から明治時代にかけて始まったとする説が有力と言われています。当時、商売繁盛や無病息災を祈願する風習として始まったのが最初のようです。さらに関西地方には、その年の縁起のいい方角「恵方」にある社寺に参拝する「恵方詣り」の風習があり、関西で恵方巻きが始まったことには、昔から節分と恵方の結びつきがあったことも関係していると考えられています。今年の恵方は「北北西」です。願いを込めて思いっきり丸かじりしましょう。
この恵方巻きですが、その裏側で問題となっているのが恵方巻きの廃棄です。恵方巻きのように、特定の1日のためだけに販売された商品は大量に生産される一方で、売れ残った商品は日持ちしないために廃棄せざるを得なくなり、大量の食品ロスを生み出してしまいます。そのため農林水産省は、恵方巻きなどの季節商品は需要に見合った分だけ生産するよう小売業者に働きかけ、スーパーなどでは買い物客に事前の予約を呼びかけています。節分の日には恵方巻きを楽しむと同時に、食品ロスについて考えてみてもいいかもしれません。もし市販の恵方巻きを購入するなら、予約注文することを検討しましょう。連合栃木では、食品ロス防止の取り組みとして「いちごいちまる運動」を展開しています。感染症の状況を踏まえ開催も少なくなっていますが、会食の席の開始15分と終了前の10分は、席について料理を楽しみましょうという取り組みです。
さて、新型コロナウイルスの集団感染が発生した英国籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の横浜港帰港から今日で2年が経過しました。あの時、誰もが現在の状況を想像できませんでした。栃木県の感染者数は昨日1,000人/日を超え、国内感染者が10万人/日に達しようとしています。当時政府関係者が、ダイヤモンド・プリンセスに乗船し対応した当時の印象について述べていますが、「船内で陽性反応が出た感染者の経過を観察したところ1~2週間で完治されている。また、船内には多くのスタッフも乗船していたが、手洗い消毒、マスク着用など防護している人は感染しなかった」つまりコロナウイルスに関して、危険な印象は特に持たなかったと報告し、この軽視が後に緊急事態を招くことに繋がったと言っても過言ではないと思います。初期対応がどれほど重要か思い知らされた結果になっています。このことを踏まえると、昨日政府が発表した感染症の陽性判断や濃厚接触者の待機期間など、検査をせずに判断するという発表は逆に不安を煽ることに繋がるのではないでしょうか。現に自治体によっては現場が混乱するという観点から、受け入れず確実な検査を持って対応するとしています。
衆議院予算委員会で質問に立った立憲民主党の江田衆議院議員は、岸田首相の所信表明で語られたコロナ対応について「総理は『屋根の修理は晴れた日に行う』と言っていたが、今の状況は、嵐の中の土砂降りで家中水浸しではないですか、なぜもっと早く手を打てなかったのか。(3回目ワクチン接種の遅れ、検査キットの供給不足、治療薬の不足など)。」と、私たち国民が不安に思っていることを追求していただきました。野党は反対ばかりという意見は受け止めますが、反対し追求しなかったら誰のための、何のための政治なのか、全く理解できないものとなってしまいます。このようなことを踏まえ、3月には壬生町選挙を皮切りに中間地方選挙が、始まります。また、7月には参議院選挙が施行されます。私たちの声を市や町、県や国に届けていただける議員を私たちの手で押し上げてまいりましょう。