オミクロン株対策について


 私は今年本厄・厄年を迎えました。そしてそれは同時に、『還暦』を迎えたということでもあります。還暦も厄年と同じく「数え年」で数えるため、かぞえで61歳を迎えたときが、自分で生まれた年の十干干支の組み合わせが一巡りして「還る」=還暦となるため、人生最後の本厄(厄年)の年=還暦の年となります。ということで、先日真岡市の「日本一えびす様」で有名な大前神社で八方厄除を行いました。お払いが終わり宮司様から、社の生まれから言い伝え等の尊いお話をいただきました。その中で縁を感じた話がありました。本殿の扉が3か所あり、その扉と扉の間の柱の上に、今年の干支であり生まれ干支、寅の彫刻が飾られていました。右側の寅は口を開けて、左の寅は口を閉じていました。これは「あうん」で阿吽を意味し、物事には、最初と最後の締めくくりが大事だという教えで、寅を使ったのは、寅の年に神社が建てられたから、ということです。今年一年、連合栃木「阿吽の呼吸」で寅のごとく勇猛果敢に活動を進めて参りましょう!

 さて、新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成24年法律第31号)第31条の4第1項の規定に基づき、国民の生命及び健康に著しく重大な被害を与えるおそれがあり、国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある広島県、山口県及び沖縄県におけるまん延を防止するため、令和4年1月9日から1月31日まで、まん延防止等重点措置が講じられました。また、昨日は1日の感染者数が1万人を超え、栃木県でも161人と前週の5倍に達しました。これを受けて福田知事は、県新型コロナ対策本部会議後の記者会見で、昨年末から感染者が急増し、医療供給体制への負荷も高まり第6波に入ったと認識し、24日に日光市で開幕予定の「いちご一会とちぎ国体」冬季大会の開催も20日に最終判断をするということです。また、全国知事会で、国が示した一般の人のワクチン3回目接種の前倒しや、3月以降に始まる5~11歳の接種に関して、具体的な供給スケジュールと供給量を示すよう求めました。

このように90%以上がオミクロン株に置き替わり、急拡大が早期に訪れることは、専門家筋では予測されていました。しかし政府は、第6波に備えて入院患者の受け入れ3割増を柱とする計画を決定し、岸田首相は「感染拡大が生じても国民の命と健康を損なう事態を回避できる」と言い切りました。予測を上回る今回の事態であるといえば理解もできますが、イギリスのワクチン専門チームが調べた結果、ワクチン2回接種後の効力は5か月であると公表されました。現在日本では、8か月後に3回目の接種ということですから、的外れであることは明らかになりました。誰が悪いのか犯人を捜すつもりは全くありません。このまま待っていては、何の解決にもなりません。福田知事が政府に提言しているように、オミクロン株に対抗するためのワクチン3回目接種の前倒しや、国民に安心を与えるための具体的な供給スケジュールと供給量を示していただきたいと考えていますし、連合栃木としても要望してまいります。

 今年こそ、新型コロナ感染症克服元年と考えていた矢先に、急激な新変異株「オミクロン株」の出現による急拡大となりました。しかし、オミクロン株は、重症化率が低い可能性も指摘されて入院の必要のない軽症者や無症状者の対応をどうするのかなど、対応を誤ると日本経済社会が立ち行かなくなってしまう重要な局面を迎えています。政府や栃木県に於かれましては、専門家の皆様と連携し早め早めの対応をお願いします。私たちに出来ることは3回目のワクチン接種に備える事、ワクチン接種が出来ない方で不安や心配がある方は検査を受ける事、日常のお願いは、マスクを着用や手指の消毒、換気、外出するときは混雑する場所や時間帯を避けて、体調が悪い場合には外出しないようにお願いします。