日本とアメリカの感染症対応について


エンゼルスの大谷翔平選手が、13日米国コロラド州デンバーのクアーズフィールドで行われたメジャーのオールスターゲームに、特別ルールによりア・リーグの先発投手と「1番・DH」として出場し史上初の“リアル二刀流”を披露するという偉業を成し遂げました。これまでの成績は、投手として4勝、打者としては33本のホームランを打ち、輝かしい成績を持って臨んだオールスターゲームとなりました。ホームラン競争では、1回戦で惜敗したものの大いにファンを沸かせ、ゲームでは、先発し1回を見事3人で抑え、勝利投手になりました。同じ日本人として誇らしく、日本は今、コロナ禍の中で混沌とした状況で、大谷選手の活躍の話題はメディアでも大きく取り上げられ、明るい話題として私たちに勇気を与え、励みとなっています。後半戦も怪我に気を付けて元気に活躍してほしいなと思います。

そのオールスターゲームでは、5万人を超える観客が入場していましたが、マスクをしている人は殆どいませんでした。アメリカではワクチン接種が進み、完了した人の割合が47.74%に達しています。世界各国の比較では、チリ、イギリスに次いで3番目に進んでいる状況です。経済も新型コロナ禍で景気が急悪化し、金融システム不安も高まった昨年春からここまで目覚ましい回復を遂げました。回復を誘導したのが財政・金融政策。3月の小売売上高が前月比9.8%増となるなど、バイデン政権による給付金を含む1.9兆ドルの追加経済対策もあり、消費が盛り上がりを見せています。

一方、日本ではどうでしょうか。ワクチン接種率については、完了した人の割合が、17.7%に留まり、今後は、ワクチン不足により接種も鈍化するだろうと政府見解が示され、栃木県に於いても同様で、「配分されるファイザー製ワクチン(8月2日~15日)が、市町希望の約45%に留まり、11月末までの接種完了予定が見通せない」と、福田知事が定例記者会見で述べました。今、コロナウイルス感染症対策として、最も有効とされるものはワクチン接種しかないといっても過言ではありません。肝心のワクチンが足りないというのですから、経済回復など遠い話になってしまいます。また、東京都への4度目の緊急事態宣言についても釈然としない点が多い、都内での感染再拡大は、6月中旬には始まっていたにも拘わらず解除すべきだったのか疑問が残ります。飲食店など多くの事業者は、このままオリンピックも始まるので、もう緊急事態宣言はないだろうと思っていたところで、今回の緊急事態宣言であるから気持ちを察するに余りあります。そしてさらに政府は、緊急事態宣言下に於いて自粛要請を守っていない飲食店に対して、金融機関から融資しないように要請した問題について、与党からも強い反発を受けて撤回することを決めました。そもそもこの件については、法律で対処するべきことであり、憲法の緊急事態条項に基づく特別措置法に準じて行うものであると、専門家が指摘しています。つまり政府は、省庁を挙げて憲法違反をしようとしていたことになり、許されるべきことではありません。政府は、西村大臣個人の責任として扱おうとしていますが、もしそのような体質ならばなおさら現政権は、末期状態としか言いようがありません。現実逃避するような政治を許して置く訳にはいきません。今の政治を打ち破るには、二刀流はいりません。“一刀両断”打ち砕くしかありません。

第49回衆議院議員選挙は、本年中に施行されます。昨日、連合と立憲民主党、連合と国民民主党が、それぞれ政策協定に締結をしました。連合栃木としては、労働組合の果たすべき役割と責任において、正しい政治を私たち働く者、納税者のために取り戻すべく、構成組織、地域協議会が一枚岩となり、推薦候補者に対し全身全霊取り組んでまいります。皆様のご支援よろしくお願いします。