今日は七夕です。七夕は、中国から日本に伝わった星祭りです。彦星と、織り姫という男女の星が天の川をはさんで向かい合っていて、この2つの星が1年に1度だけ会えるという言い伝えから、祭りが始まりました。竹に願い事を書いた短冊を下げるようになったのは、「織り姫さまのように、はた織りや、裁縫が上手になりますように」「織り姫さまのように願い事が叶いますように」と、飾るようになったということです。今、私は「コロナウイルス感染症が一日も早く終息しますように」と願っています。
さて、この時期に、甚大な被害をもたらした西日本豪雨から3年、栃木県にも被害をもたらした東日本豪雨から2年、熊本県球磨川が氾濫した九州豪雨から1年が経過しました。今月に入り3日には、静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流で、死者7人、安否不明者27人(7日現在)となっています。犠牲になられた皆様のご冥福をお祈りし、被災に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。捜索は、今日も消防・警察・自衛隊、関係者など懸命な活動が進められておりますが、雨の状況によっては二次災害の危険も含んでおり、作業の中断も余儀なくされ、困難を極めているようです。関係者の皆様に感謝申し上げます。また、近隣の1,100世帯では断水が続き、避難されている方もおられ、ご心痛を察します。一日も早い復旧を祈ります。映像でも確認しましたが、現地では多くの住宅が斜面に建てられており、心配されている方も多くいるようです。もう一つの問題点として、上流部の盛土が被害を大きくしたとされ、この件に関しては、国土交通相が昨日の会見で「関係省庁と合同で、全国の盛り土の総点検をするという問題意識を持っている」と述べています。今後農林水産省や環境省などと連携して対応策を決めていくようです。国交省がとりまとめている宅地の大規模な盛り土造成地は、全国999市区町村で約5万1千カ所(3月末現在)確認されています。栃木県では、現在16の市町で226か所となっていて、更に公表していない8市町に対し近日中にマップを取りまとめ公表するそうです。なお、抽出された大規模盛土造成地については、県と市町が協力しながら盛土の状況を目視により確認した結果、現状では特に危険な事象が生じているものは確認されていないようです。今回の盛り土周辺は宅地ではないため、調査の対象になっていなかったということですが、国土交通省は、「事案の原因となるような危険な場所があるかないかも含め、しっかり対応していく」と話しています。
私たちは、阪神淡路、東日本大震災、熊本地震を経験し、先ほど述べたような毎年各地で発生している風水害や、雷などにも備えなければなりません。自分の住んでいる地域にどのような危険が潜んでいるのか、もう一度ハザードマップの確認をお願いします。連合栃木では、2013年から地域社会への貢献活動として、いつ起きるかわからない災害に対応し、速やかなボランティア活動を展開するため、「連合栃木災害ボランティアチーム」を結成し活動しております。今年度は、6地協全てで、災害ボランティアチームが結成され、活動がスタートすることが出来ました。これまでは、連合栃木での災害対応でしたが、災害は地域で発生することから、今回の全地域で結成されたことにより迅速な対応が可能となりました。今は各地域の福祉協議会と連携した教育訓練となっていますが、将来的にはボランティアセンターの一員として活躍できるような人材育成に取り組んでまいりたいと考えています。皆様の「連合栃木・地協災害ボランティアチーム」への引き続きのご支援とご協力、よろしくお願いします。