新年度スタート


 昨年の4月8日には、1日当たりの感染者人数が500人を超えて、政府は、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、5月8日まで、埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県に、改正特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令しました。間もなく1年が経とうとしていますが、徐々に感染者が増え第4波の足音が聞こえています。そのような状況で、2020東京オリパラ聖火リレーが、28・29日の両日にわたり栃木県内を駆け抜けました。各地で著名な方がランナーとして参加され大いに盛り上がり、群馬県に無事つなぐことが出来ました。これまで準備を進めていただいた関係者の皆様や、オリパラに向けて出場するアスリートの皆様のことを思えば、無事に開催出来ることを願っています。

 さて、今日から新年度がスタートしました。新たにそれぞれの道に進まれる方々、そして保護者の皆様、ご入園、入学、入社など誠におめでとうございます。例年であれば“晴れの門出”と称され、お祝いの行事などが行われ、華やかな一日となるところですが、昨年に引き続きコロナウイルス感染症の影響で、粛々と行われているようです。皆さんならどんな言葉をかけてあげますか。幼稚園、保育園、小学校に入園・入学される皆さんには、「先生の言うことをちゃんと聞いて、友達たくさんつくって、仲よく遊んでください」。コロナのことを言っても伝わらないでしょうから、ありきたりな言葉になってしまいますね。中学・高校生の皆さんには「イジメや嫌がらせ、仲間外れは絶対にしてはダメ。“思いやり”の気持ちをいつも持ち続けてください」。コロナ禍で家族の絆は育まれたと思います。学校でも持ち続けてほしいものです。社会人に対しては「SDGs持続可能な誰一人取り残されない社会を目指し、気候変動、カーボンニュートラル、デジタルトランスフォーメーションを意識した社会人になってください」。ちょっと抽象的になってしまいますが、このような時代だからこそ、社会の潮流に乗り遅れない、挑戦者となってこの難局を乗り越えてほしいものです。次世代を担う皆さんには、臆することなく果敢に挑戦してほしいのですが、コロナの状況を踏まえると、我慢しなければならないところも多分にあると思いますので、仲間と共に協力し、行くところと引くところをわきまえて、進んでほしいと考えています。「開けない夜はない!」、「止まない雨はない!」必ず明るい未来が待っています。

 また、4月6日からは、春の交通安全運動が始まります。日本自動車連盟(JAF)が調査した各都道府県2箇所ずつ、全国合計94箇所で信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両を対象(9,434台)に、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は2,014台(21.3%)という結果となりました。栃木県は2018年度のこの調査で、停止率0.9%でワースト1位。その後広告宣伝に力を入れ19年度は、12.3ポイント増の13.2%まで改善。20年度は14.2%で、全国平均の21.3%には届きませんでした。実際に昼休み横断歩道を渡ろうとして待っていると、殆どの車に無視されてしまいます。何かと忙しく、沿道には花も咲き、よそ見運転などもしがちになりますが、思いやりの運転を心がけ、無事故無違反となるよう、ご協力お願いします。

2021年度春の交通安全運動
・期間:令和3年4月6日(火)~4月15日(木)
・交通事故ゼロを目指す日:4月10日(土)

重点項目
1.子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保
2.自転車の安全利用の推進
3.歩行者等の保護を始めとする安全運転意識の向上