電力逼迫と大寒について

 1月20日は大寒です。今日は、この冬一番の冷え込みとなりました。自宅を出る時の外気温は-8度、厳しい冷え込みになりました。お身体ご自愛ください。
ネットで話題が沸騰しています。あまり聞いたことがない方が多いと思いますが、大寒の日にするとよいことはご存じでしょうか。大寒に生んだ鶏の卵を食べると金運と健康運が上がるそうです。中々、今日産んだ卵を手に入れにくいとは思いますが、手に入るという方は、是非試してみてはいかがでしょうか。いいことがあるかもしれませんよ。

 さて、寒さが厳しくなっていますが、東京電力元委員長、連合栃木元副会長の金子徳明さんが連合栃木に来訪され、電力需要逼迫による節電要請をいただいたところです。内容を紹介させていただきます。今冬の需給逼迫は、夏季に発生するピーク時、逼迫とは異なり、ピーク時に加えて発電量が決定的に不足していることが特徴で、需要増に対応するため、LNG(液化天然ガス)の消費量が計画以上に増加し、在庫不足に陥る可能性が出ている。発電量を支えるベース電源は、東日本大震災以前には、主に原子力や石炭火力が担ってきた。発電電力量ベースの電源構成をみると、2010年度は原子力が26%、LNGが28%、石炭が27%だったが、19年度は原子力が6%、LNGが37%、石炭が32%と大きく様変わりし、原子力の減少分をLNGと石炭、一部の再生可能エネルギーが代替している。今冬、長期契約のLNGは計画通り運搬されているとみられるが、需要増に対するスポット調達ではLNGが発電所に届くまで2カ月間程度はかかる。ベース電源を担う石炭は経済性や調達の柔軟性、LNGは環境性に優れる。原子力は燃料途絶リスクが低く、環境面で優れ、気候にも左右されないという利点がある。今回は思わぬ形でLNGの脆弱性が表面化しましたが、根本的なエネルギー問題は、国に対応が迫られていますが、私たちにできることは節電に協力していくことだと考えますのでよろしくお願いします。

 コロナ感染症についてですが、1月14日に発出された緊急事態宣言を受けて、16・17日が初めての週末を迎えました。街の様子は様々でありましたが、昨年の4月に出された緊急事態宣言時と比較すると、人出は多かったと発表されました。現状のコロナ感染症発生数は、昨年の緊急事態宣言時と比較すると3倍以上になり医療供給体制は逼迫を超え危機的状況にあり、救える命も救えないと言っているにも関わらず、県民の受け止めは逼迫していない状況です。なぜなのでしょうか?今日から通常国会が開会されました。立憲民主党枝野代表から、「なぜこの間、緊急事態宣言が発出されるなど、国家の危機的状況の中で、私たちは再三開会を要求したが、国会が開かれなかったのか、根拠なき楽観論があったのではないか」と質問があり、菅総理はそのようなことはないと回答していましたが、県民も同様に根拠なき楽観論を受け止め行動に表れているように感じます。
このような緊急事態の最中に於いて、政治が後手後手になっているとの意見が蔓延していますが、そのような意見をお持ちの方は大変多いのではないでしょうか。今国会は、コロナ国会とされていますが、与党も野党も現状をしっかり見捉え、コロナ感染症対策はもちろんのこと、今後計画されているオリンピック等に対する考え方にも触れていただきたいと考えています。いずれにしましても今国会は、大変重要な国会であることは間違いありません。注視をしてまいりましょう。