クリスマスと「医療危機警報」について

 今日は、クリスマスです。「キリストが生まれてきたことをお祝いする日」が、クリスマスとされていますが、いつ頃始まったか正確な年代はわかっていません。2世紀~4世紀頃に始まったという説が有力視されているようです。なぜ12月25日なのかについては、キリストは太陽として崇められていてこの日を境に昼間が長くなる冬至、12月25日をキリストの降誕祭に制定したようです。
ちなみに、クリスマスに行われるイベントはキリスト教由来のものばかりでは無いようで、たとえばクリスマスツリーは、古代ゲルマン民族のお祭りから伝わったとされています。

クリスマスといえば食べ物はチキンですが、これは中世のヨーロッパの人たちがアメリカを開拓しようとした時にあるという説が有力で、元々、中世のヨーロッパではお祝いのときには豚や羊などを食べていました。そんなヨーロッパ人たちがアメリカを開拓しようと移り住んだ時代、ヨーロッパ本土にいた時のように牛や豚などの家畜を自由に飼えない状況の中で、七面鳥をかわりに食べたと言われています。日本でチキンを食べるようになったのは、1970年にケンタッキーフライドチキンが日本にはじめて出店し、大阪の万国博覧会や高度経済成長などがあり、「アメリカ文化が受け入れられ、おしゃれでファッショナブルな時代の最先端をいくもの」として、急速に広まり、クリスマス、イコール、フライドチキンとなったようです。もう一つ、クリスマスといえばケーキですよね。日本でいち早くクリスマスケーキを発売した不二家、始まりは、これもはっきりとは分からないようですが、冷蔵庫の普及(1960~70年ごろ)とともに広がっていったようです。不二家では1952(昭和27)年からクリスマスセールを始め、積極的に販促活動を行い、日本でも『クリスマスにケーキを食べる』という文化が広まり、定着していったと考えられています。

今から50年前、私が小学生のころ毎年12月25日は、子供会でクリスマス会を行ったことを覚えています。クリスマス会といっても何をするということもなかったのですが、近くの公民館に集まって、お菓子などを食べた記憶があります。その時のケーキはバタークリームのショートケーキで、イチゴの代わりにイチゴ味のゼリーがケーキの上に載っていました。それでもおいしかった記憶が蘇り、懐かしい気がします。丸いケーキは見たこともありませんでした。その頃にケンタッキーがあったとは。つい最近かと思っていましたが、驚きました。一番の不思議は、なぜ日本は諸外国の文化を取り入れ、根付いているのかです。バレンタインデーやハロウィンなどもその代表ですが、深く考えないほうがいいようですが、消費意欲を高め経済の好循環を期待するところも大きいようです。

 皆さんは、クリスマスをどのように迎えているでしょうか?特に今年は、気軽に外食は出来ない状況となっていて、ホームパーティーをする方が増えているようです。昨日24日には、栃木県内のCOVID-19感染者急増による医療現場の逼迫を受け「医療危機警報」が初めて発令されました。栃木県の医師会会長は、「県内の医療提供体制は、赤信号といってもいい」と危機感を示し、行動の一つ一つを見直してほしいと呼びかけました。また、「これ以上新たな感染者を出さないことが、大切な人の命を守る。最大限の注意を払うことが、医療従事者への一番の応援になる」とも発信しています。

連合は、医療崩壊を決して起こさせない、現場第一線の医療従事者はもとより、高齢者の命を体を張って守っている介護従事者など、究極のエッセンシャルワーカーの皆さんが、懸命に従事していることを忘れることなく、引き続き感染症対策に取り組んでまいります。

今年もあと僅かとなりましたが、企業によっては既に休みに入り、年末を迎えている方も多いと思いますが、感染対策に取り組むことを切にお願いし、年末年始をステイホームで過ごしていただきますようよろしくお願いします。

旧年中は皆様に大変お世話になりました。皆様にとりまして2021年が輝かしい年となることをご祈念申し上げます。よいお年をお迎えください。