2021春季生活闘争連合方針について

 COVID-19が猛威を振るい第3波と考えられる中で、日本が、世界に誇れる大変うれしい偉業が達成されました。地球の誕生のなぞは、いくら地球を調査しても明らかになっていません。JAXAは、太陽系と宇宙の起源のなぞを探るため、小惑星探査機「はやぶさ2」を今から6年前の2014年12月3日に種子島宇宙センターから、打ち上げました。目指した小惑星リュウグウは、地球から約3億㎞離れていてC型の小惑星ですが、太陽系が生まれた頃(今から約46億年前)の水や有機物が、今でも残されていると考えられていて、地球の水はどこから来たのか、生命を構成する有機物はどこでできたのか。そのような疑問を解くのが「はやぶさ2」の目的で、最初にできたと考えられる微惑星の衝突・破壊・合体を通して、惑星がどのように生まれたのかを調べることも「はやぶさ2」の目的だそうです。そのカプセルが、8日にJAXA相模原キャンバスに到着しました。ガスが検知されたということですが、今後の調査結果が楽しみです。「はやぶさ2」は、地球にカプセルを届け、さらに10年かけて、100億㎞離れた小惑星に向かいました。今回のプロジェクトでは、私たちの仲間が活躍されていて、私たちの誇りです。連合は皆さんの奮闘に感謝し無事に帰還できるよう祈念しています。

  さて、12月1日、連合第84回中央委員会に於いて、2021春季生活闘争(以下:春闘)方針が決定しました。連合栃木としては、一昨日、2020年最低賃金学習会並びに2021春闘方針説明会を、連合本部から、総合政策推進局 冨田珠代総合局長をお招きし、開催しました。最賃学習会では、中島副会長(最賃委員長)から冒頭の挨拶があり、今年度の地域別最低賃金審議会を振り返り、例年であれば中央最低賃金審議会にて目安が示されたが、今年度については、COVID-19の先行きが不透明であることなどを理由に、示されない状況の中で取り組んだ事や、使用者側からの歩み寄りがなく大変苦労したとの挨拶をいただきました。その後、特定最賃6業種のそれぞれ代表の皆様から、労使の主張のやり取りや、結審した経緯などについて話をいただきました。冨田局長からは、中央最賃の目安について、なぜ示されなかったのか経営者側からCOVID-19に関し、先行き不透明である事などを踏まえ強い要望があったとの話をいただきました。しかし、各県とも厳しい中でもしっかりと地賃の引き上げが出来たことへの感謝の話もいただきました。

第2部として、春闘方針について冨田局長から説明いただきました。至近の情勢認識では、COVID-19の影響から引き続き厳しい状態にあるが、景気は持ち直している。先行きについては、改善基調は緩やかであるので、不確実性は極めて高い。(日銀展望レポート2020年10月)2021春闘の意義と目的では、日本の抱える構造課題と、コロナ禍によって明らかとなった社会の脆弱さを克服し、将来世代に希望がつながる持続可能な社会を実現しなければならない。そのためにも感染症対策と「経済の自立的成長」を両立していくためには、雇用の確保を大前提に、労働条件の改善による消費の喚起・拡大が不可欠であり、すべての働く者が安心・安全に働くことのできる環境整備と分配構造の転換につながり得る賃上げに取り組む。と参加者に判り易くお話いただきました。

私の出身労連では、企業の存続が危ぶまれた時でも、労働組合は賃金要求をしてきました。それがたとえ100円であっても、結果が伴わなくてもです。労働組合と会社・企業の関係は、列車の線路に例えられます。離れず近づかず、お互いがお互いを尊重し、信頼するということではないでしょうか。今回のコロナ禍をどう受け止めるかは、組合側、会社側、様々あると思いますが、組合側としては、働く仲間の暮らしと雇用を守るため、そして社会的責任においても賃上げ要求すべきと考えます。そうでなければ会社の置かれた状況を知ることもできませんし、私たちの会社に対する努力や苦労を主張する場がなくなってしまいます。大切なことは、結果を求めることに注視するのではなく、論議をしてその内容を組合員に都度報告し、組合員から意見をいただき、会社に反映することです。組合執行部と組合員が、キャッチボールをすることで、組合の存在価値が高まることも重要です。また、豊かな生活時間の確保とあるべき労働時間の実現に向けた働き方の見直し、同じ職場で働く仲間であるパート・有期雇用労働者の待遇改善や、高年齢者雇用安定法が改正され、2021年4月1日から「70歳までの就業確保」が努力義務化されますので、具体的な取り組み状況にも触れていただくなど、多岐にわたります。

連合栃木は、2021春闘方針を1月の執行委員会で確認し、2月には総決起集会、街宣行動、関係団体要請など、進めてまいりますので大変厳しく忙しい春闘取り組みとなりますが、構成組織(単組・支部・分会)、地域協議会の皆様と連携して取り組んでまいりますので、ご協力よろしくお願いします。