ディーセント・ワークについて

10月に入り、めっきり秋めいてまいりました。秋といえば食欲、読書、スポーツと思い浮かびますが、皆さんはどれでしょうか? 10月4日(日)連合栃木「食とみどり・水を守る運動推進委員会」による「アジア・アフリカ支援米の稲刈り」を行いました。絶好の稲刈り日和となり、組合員とご家族総勢57名の参加のもと、食とみどり・斎藤委員長、地元なんたい地域協議会・神山議長、来賓として福田昭夫衆議院議員、佐藤信鹿沼市長にもおいでいただき、ご挨拶をいただきました。また、地元の松井正一県会議員及び後援会の皆様、何と言いましても、この間支援米を大きく育てていただいた管理者の福田朗さんに大変お世話になり、盛大に開催されました。参加いただいたすべての皆様に感謝申し上げます。その中で食とみどりの小林長武事務局長から、お米に関する学習会が行われましたので紹介します。
昨年の「大嘗祭」で使われたお米は、高根沢町でとれた「とちぎの星」、今回収穫したお米も「とちぎの星」このお米は、お父さんは「なすひかり」大粒で炊飯後も粒がしっかりしているのが特徴、冷めてもおいしいということです。また、新米は水分が多いので水は少なく炊くのが良いといわれていますが、最近の新米は、出荷前に乾燥されているので、水を減らすと固めに炊き上がるそうです。大変勉強になりました。また、コロナの関係もあってお米の消費が伸び悩み、お米の価格も下がったようですが、お米が余っていて、その量なんと200万トン、これは日本中で普通に食しても2~3か月かかる量だそうです。皆さん、栃木のお米はとても美味しいので、お米をたくさん食べましょう!

さて、10月7日はディーセント・ワーク世界行動デーです。ディーセント・ワークとは、「働きがいのある人間らしい仕事」のことです。ディーセント・ワークという言葉は、1999年の第87回ILO総会に提出されたファン・ソマビア事務局長の報告において初めて用いられたもので、ディーセント・ワークはILOの活動の主目標と位置づけられました。「ディーセント・ワークとは、権利が保障され、十分な収入を生み出し、適切な社会的保護が与えられる生産的な仕事を意味します。それはまた、全ての人が収入を得るのに十分な仕事があることです。」言い換えれば、「働きがいのある人間らしい仕事」とは、まず仕事があることが基本ですが、その仕事は、権利、社会保障、社会対話が確保されていて、自由と平等が保障され、働く人々の生活が安定する、すなわち、人間としての尊厳を保てる生産的な仕事のことです。2012年に就任したガイ・ライダー事務局長も、21世紀におけるILOの役割として「ディーセント・ワーク」の推進を掲げています。また、連合は持続可能な開発目標(SDGs)2015年9月の国連(UN)サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標を推進し、17のゴール・169のターゲットから構成されています。その中のゴール8に「働きがいも経済成長も」というディーセント・ワークを促進する項目が入り、世界共通の目標になりました。現況のコロナ禍に於いて皆様が行っている仕事は、権利、社会保障、社会対話が確保されているでしょうか、人間として尊厳を保てる仕事でしょうか。もしそうでなかったら連合栃木労働相談ダイヤル0120(154)052にお気軽にお電話ください。秘密厳守です。

“連合栃木は、働くすべての皆さんを応援しています!”