連合総研第39回「勤労者の仕事と暮らしについてのアンケート」結果について

7月も今日、明日を残すのみとなりましたが、毎日雨が続いて一向に梅雨明けの気配がありません。東京では、7月の雨が降らなかった日は、2日しか無かったとのことです。コロナウイルス感染症については、衰えるどころか増加傾向にあり、昨日栃木県内の感染者数は、初の2桁16人となり、県内の感染確認は18日連続、累計で185人となりました。また、全国でも1,260人が確認され、1日で確認された人数が、1,000人を超えるのは、昨日が初めてです。栃木県では、現在の状況に関して3つの蜜が要因で、県民や事業者に対し基本的な感染防止対策を要請し、専門家からは「一人一人の感染防止対策が必要」と促しています。

さて、そのような状況を踏まえ連合総研が、2020年4月1日~3日の期間、WEB記入方式で、全国の首都圏及び関西圏の割り付け基準に基づき4,307人から「仕事と暮らしについてのアンケート」を行いました。その中で、追加調査として「新型コロナウイルスの感染症による影響」について項目を設け回答をいただきましたので、その結果について触れてみたいと思います。

問1.「雇用や収入に関わる影響はどの程度ありましたか?」の問いについて、大いに影響、ある程度影響があると答えた人は、全体の37.4%を占めている。

問2.「自身への具体的な影響について、問1で影響があると答えた人(1,609人)」の問いについて、勤務日数や労働時間が減った人が、43.8%、収入が減った人が39.9%、業務内容の変更があった人が23.1%となった。

問3.「予防策として職場で取り組まれたことは何ですか?」の問いでは、在宅勤務・テレワークと答えた人が(18.3%)、時差出勤(18.1%)に留まった。労働組合がある企業で取り組んでいるという回答が多いが、逆に労働組合がない企業では、特になしという回答が多い。

問4.「ご自身の感染以外で、仕事面で不安に思っていることは何ですか?」の問いでは、給与の減少(36.8%)、勤務先の経営状況の悪化(34.6%)、会社の衛生管理(27.8%)、が上位を占めている。

問5.「ご自身やご家族の感染以外に生活面で特に不安に感じていることは何ですか?」の問いでは、感染の終息が見えない(72.1%)、感染予防物資の不足(48.9%)、不況の長期化・深刻化(30.5%)が上位を占めている。

問1・問2については、影響について聞いていますが、アルバイトやパートといった正規社員以外の皆様が、勤務時間が減り収入も減ったと答えています。問3職場で取り組んでいる対策として、テレワーク、時差出勤との回答がありましたが、労働組合の有無で回答に差がありました。問4・問5では、職場や家庭で不安に感じている点についてですが、仕事面では、収入について、家庭では、終息が見えないと回答をされました。4月上旬でこの結果ですから、現在の感染症拡大傾向の中では、更に不安が増大していると感じています。雇用の受け皿として飲食業が挙げられますが、コロナウイルスに関しては、大変厳しい状況ですので、終息が長引けば長引くほど雇用不安が増大します。連合栃木では、労働相談ダイヤルを開設しています。一人で悩まずにお気軽にお電話ください。通常9時30分から17時まで受け付けています。専門のアドバイザーが対応いたします。

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