新型コロナウイルス感染症については、幾度となく話題にしましたが、次に取上げる時は、過去の話として話題に出来れば良いと願っていたところでした。47都道府県に発令された緊急事態宣言が、5月14日に栃木県を含む39県で解除され、コロナウイルス感染症は、誰もが終息に向かって欲しいと願っていました。しかし、感染者数は日々増え続け、栃木県内の感染者は昨日100名を超えました。栃木県では、6月27日以降、県外感染者が利用した宇都宮のキャバクラ店を中心に感染者が相次ぎクラスターが発生し、現在に至っている。ただ、感染経路については特定・推定できており県が定めた病床数に余裕があり、栃木県が独自に定めた警戒度は、最も低い「感染観察」を維持している。県は、「県内外を問わず、感染防止策ができていない場所への外出を控えてほしい」と呼び掛けている。このコロナウイルス感染症、世界では1300万人が感染し死者数は57万人を超えている。世界保健機関(WHO)テドロス事務局長は、「感染拡大は加速しており、世界的大流行は明らかで、まだヤマを越えていない」と強調している。このような発言を受けても、今月22日から、「Go To トラベル」を開始する。栃木県では、6月16日から、「一家族一旅行」を掲げ、関係機関の経済効果に期待を込め展開しているところでありますが、現在の状況を鑑みて、実施すべきか?の議論が行われているところです。
連合栃木は、現在「コミュニケーション30」と題し、連合加盟の構成組織に会長、事務局長、担当副事務局長が訪問し、連合運動に対する意見、要望や構成組織独自の問題、課題について意見交換を行い、今後の連合栃木の運動に活かしていく取り組みを行っています。各構成組織の皆様には、大変お忙しい中での対応となりますが、対応いただいた組織には感謝を申し上げ、これから訪問する組織につきましてはよろしくお願いします。7月10日にはUAゼンセン、13日には私鉄総連に伺いました。その中で、今回のコロナウイルス感染症について、現在の状況をお話をいただきました。特に私鉄総連では、路線バスの配車や運転手の手配で苦労されている点や、今回の「一家族一旅行」「GoToトラベル」更には、修学旅行でやっと明るい見通しが立っているとの話を聞いてまいりました。それもこれも、コロナウイルス感染症の終息が前提で成り立つ話で、今後の状況によっては、キャンセルなども予想され厳しい状況が続くことも予想されます。
2月22日栃木県で最初のコロナウイルス感染症患者の報告を受けて、この時から私たちは、命を守る取り組み、(自分の命を守ることは、家族の命、更には、職場の仲間の命を守ることにつながる)をおこなってきました。その後、緊急事態宣言の発令、5月14日に緊急事態宣言が解除されたことを受けて、6月23日には、雇用維持・経済回復に向けた公労使共同宣言を行い栃木県全体で、各機関しっかり連携し取り組んでいくことを宣言しました。引き続き連合は、関係機関と連携し、今後起こりうる事態に備えながら、コロナウイルス感染症対策を進めてまいります。すべての働く仲間、そして県民の皆様に申し上げたいことは、コロナウイルス感染症のヤマは越えていない、ということを心に留めて、「3蜜を避け、マスク着用、手洗い(消毒)うがいの励行、県内外を問わず感染防止策ができていない場所へ外出しない」一人一人の安易な行動が、家族と仲間の命にかかわります。皆様のご協力を切にお願い申し上げます。