新しい働き方へ

6月に入り、紫陽花がきれいに咲き梅雨を感じている人も多いと思いますが、このところ夕方から夜にかけて、大雨や、雹、突風が吹くなど、大荒れの天候で、床下浸水など被害が出ていて、この先が思いやられます。梅雨のイメージは、シトシトと降る雨を想像しますが、真夏を思わせる陽気が続き、これも気象変動による異常気象なのかと思うと、環境改善の取り組みを積極的に進めなければならないと考えています。

さて、新型コロナウイルスに関して東京都は、6月12日から「ステップ3」に移行し、明日には全面解除を迎えることに成ります。私たちの暮らしは新しい生活様式へ移行していかなければなりません。そこで、業種業態に違いがありますので、全てを網羅することは難しいのですが、働き方、特にテレワークについて考えてみたいと思います。

連合は、子育てや介護、病気治療などの事情を抱えながら働く労働者への一定の効果も期待されるが、雇用の安定と公正な労働条件の確保が必要である。としながら、第15回中央委員会(2016年12月開催)で示した連合のテレワークに関し、基本的考え方を示した。
※「雇用型テレワーク」については、適切な労働時間管理を行うべきである。また、利用者の疎外感・孤立感やコミュニケーションの重要性にも配慮すべきである。
※「自営型テレワーク」については、労働関係法令上の使用者責任や社会・労働保険料逃れなどの労働者保護上問題となる行為が助長されることなどがあってはならず、就労実態を見て労働者性がある者は労働者として保護すべきである。
2016年時点では、文面から読み取れるように、課題が多い印象ですが、今回の新型コロナウイルスに於いては、政府からの要請もあり、その取り組みが加速的に増えており、受け入れざるを得ない状況となっていると考えます。

雇用型で、疎外感・孤立感・コミュニケーションというキーワードがありますが、この点について、6月17日の下野新聞に掲載された内容を紹介します。「在宅勤務の孤立化防げ」と題し、新型コロナ対策として在宅勤務が広がる中、社員のメンタルヘルスが新たな課題、一人での長時間作業や同僚らとのコミュニケーション不足から孤独や疎外感を感じるとの訴えが急増、放置すれば体調不良につながるとし、対策について触れている。また、パーソナル総合研究所(東京)が3月にテレワークをした正社員千人と上司700人にインターネットで「テレワークの不安調査」を行った結果、上司は、46%が「業務の進捗が分かりにくい」と答え、社員は、「非対面のやり取りは相手の気持ちが察しにくい」「サボっていると思われないか」「上司から公平・公正に評価してもらえるか」との回答があり、上司と社員間にギャップが浮き彫り、とまとめられた。

テレワークに於いては、コミュニケーション、意思疎通に限界があると感じています。私は、労働組合役員として教育を受けてきた中で、組合員目線、現場が基本であり、現場の声を常にアンテナ高く、聞いて置くことと教えられ、問題課題が発生すれば、現場に飛んでいき現場で働く仲間の声、管理者からの声などいただきながら問題解決に臨んできたので、このことは、後輩組合役員、新人教育などで教えてきたことであり、今後考え方を変えて指導することに成るが、しっかり受け止めて、新たな時代働き方にも対応していかなければならないと感じました。

※「雇用型テレワーク」は文字通り雇用契約、「自営型テレワーク」は業務委託契約あるいは請負契約